「わたしみたいになるな!」
しくじり先輩に学ぶ、必修落ち回避術(その③)

 

前回のおさらい

前回のしくじり先輩Bさんは、法律・統計をおざなりにした結果、不合格になってしまいました。
まずは前回の重要ポイントを思い出しましょう。必修問題には頻出の科目2つがあり、「基礎看護学」「健康支援と社会保障制度」の配点が圧倒的に高いのでした。

ここまで学んできたとおり、必修問題では8割という絶対基準の合格ラインがあり、さらに出題される科目には偏りがあります。よって、国家試験合格のためには、ポイントをおさえつつ、手厚く必修問題対策をすることが重要となります。
しかし、「基礎的な知識が問われる」という必修問題の性質を「難易度が低い」と取り違えてしまい、「必修落ち」となってしまった先輩もいるのです。

さっそく今回のしくじりエピソードをみていきましょう。

 

■その3「過去問は、解かなくてもいいかな」

しくじり先輩Cさん

先生が「必修問題では基礎的な知識が問われるよ」って言ってたから、カンタンに解けちゃう問題だと思ってたんです。
だから、国試対策では一般・状況設定問題をひたすら演習。必修問題対策でしたことといえば先輩のお古の予想問題集をちょっと解いただけで、過去問にはまったく手をつけませんでした。
でも、いざ国試に臨んでみたら、思ってたのとぜんぜん違う問題ばっかりで…。午前の必修問題で動揺しちゃって、そのあとは集中して取り組めませんでした…。

 
今回のCさんの必修落ちポイント。それはズバリ、「予想問題だけ解いた」ことです。

「予想問題だけ解いても問題は問題だし別にいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、実際の難易度や近年の傾向を知るためにも、過去問を解くことは必須です。
過去問演習をおろそかにすると、みんなができる(=正答率の高い)問題を間違えてしまうことにもつながりかねないのです。
また、予想問題はあくまでも「予想」の問題なので、もしかしたら直近の過去問題にノーマークな知識が出題されていてヒヤッとすることがあるかもしれませんね。

必修対策問題集『クエスチョン・バンクSelect必修』には、たくさんの問題に触れられるよう予想問題560問に加え、最新3年分の過去問題(104~106回)が掲載されています。
最後の力試しに取り組むのもおすすめですよ。

 

今回の一句

過去問は みんなやってる ぼくもやる

 

次回配信予定

■その4「1周やったからもういっか」(2018/1/25 更新)