この記事では、国試を受験した4人の先輩たちの体験談をまとめました。
先輩たちのアドバイスや反省点を読んで、今後の計画にぜひ活かしてくださいね。
計画的にゆとりをもって/東京都Y.Hさん
4月から余裕をもって
私は、あとあと時間がなくなり慌てるのが嫌だったので、余裕をもって4月から国試勉強を始めました。
夏までにしたこと
まずは『Select必修』を使って必修対策を行い、6月頃に1周終わらせました。その後、夏の終わりには『QB』も1周することができました。また、苦手分野を『なぜ?』や教科書で復習しました。特に、周りの友達が解けたのに自分は解けなかった問題は、重点的に見直しました。その他、大事なポイントやわからなかったところは、『レビューブック』に書き込むように心がけました。
夏から冬にかけて
毎日計画的に進めることで、11月には『QB』を3周解き終わることができました。秋から冬は、結構忙しかったのですが、早めに国試対策を始めていたので、私生活も余裕をもって送ることができました。やる気が出ないときは、コタツやお風呂の中で「ネコナース+」をやっていました。
国試当日、思わぬトラブルが
国試当日の朝、大雪の影響で電車が遅延し、試験時間が変更になってしまいました。突然のことで、交通経路の変更や教員との情報共有などでバタバタしてしまいましたが、準備は万全だったので、あまり焦ることなく試験に臨むことができました。
後輩へ伝えたいこと
合格者のなかには、辛かった思い出がスポっと抜けて「○月からやれば大丈夫」などと後輩に言ってしまう先輩がときどきいます。でも、そういった情報をうのみにしてはいけないと思います。焦って国試対策をするのは心や体の調子を崩しやすいし、本当に危険だからです。私は「早めに対策すると、ゆとりができて安心だよ」というアドバイスを送ります。
夏から始めた国試対策/長野県A.Iさん
国試を意識し始めた
私の場合は、夏休みに国試勉強をスタートさせました。7月の模試でギリギリ合格圏内だったので、少し油断していた部分もありましたが…。
午前中は必修問題、午後は一般問題という感じで手をつけ始めました。必修問題はなんとか夏休み中に終えることができ、10月の模試では手ごたえを感じました。
追い込みの冬
12月までに一般問題の過去問題集も1周し、2周目に入りました。学校の雰囲気がピリピリし始めたのもこのころです。1月には2周目が終わり、残りの時間は苦手部分を中心に進めました。でも、勉強すればするほどわからないことが増えていき、不安がつのるばかりの時期でした。
2月に入ってから、もう一度、必修の確認のため、問題集や模試などを総復習し、国試本番を迎えました。
国試本番!
満を持してというわけにはいかず、気持ちに余裕はありませんでしたが、なんとか合格することができました。
編)比較的早い時期である夏から始めたところがよかったようです。また、苦手分野の復習や必修問題といったように、そのときの自分に必要な勉強をしっかり判断できているところがすばらしいですね。
油断大敵! 痛い目を見ました/鳥取県N.Mさん
危険ブザーが鳴ってから…
私が勉強を始めたのは、ちょうど国試の2か月前でした。
それまでずっと、やりたいことを優先してさぼり続けていました。当然、友達はとっくに勉強を始めていて、ラストスパートに入っているところでした。
一気にトップスピードで
勉強を始めると猛烈に焦りました。それまで国試対策をしていなかったので、なかなか理解できないし、全然進まないのです。また、勉強をしていても不安がつのりあまり集中できませんでした。
とにかく必修問題を叩き込まなければと、日中は大学の図書館に閉じこもり、夜は自宅で深夜まで必死で勉強しました。必修問題集が終われば『レビュー』、その次は『QB』と、とにかくこなし続ける毎日。不安で眠れないこともあり、睡眠時間はみるみる少なくなり、あまり体調もよくない状態が続きました。このときにやっと、もっと早く取りかかっていればと心底後悔しました…。
そして国試
国試前の3日間は、ほぼ睡眠時間が取れませんでした。ゾンビのような足取りで国試会場へ。運よく合格できたものの、睡眠不足とプレッシャーで体調を崩す可能性が高かったし、大事な試験なのに直前で焦るのは本当に危険です。早めに準備し始めることを心の底からお勧めします…。
編)勉強開始時期が大変遅く、必死の勉強でなんとか取り戻せたパターンです。
しかしリスクが高く、絶対にマネしてはいけません。
こんなはずでは…/群馬県K.Nさん
遅すぎたスタート
私は、国試前の冬を迎えても、あまり勉強や国試のことを考えずに、楽しいことを優先していました。教員に「このままじゃ落ちるよ」と言われ、国試勉強を始めたのは、結局12月の終わりでした。先輩が直前の追い込みで受かった姿を見ていたこと、今までのテストを一夜漬けで乗り切れていたことなどがあり、大丈夫だろうと完全に油断していました。
現実を知る
ようやく過去問題集を開いて勉強を始めましたが、問題が難しくて全く進みませんでした。それまでは「ラストスパートで間に合わせる!」と強気でいたのですが、一瞬で打ち砕かれたのです。それから一日中勉強の日々が始まり、とにかく知識を詰め込みましたが、所詮は付け焼刃、頭にためこんだそばからどんどん忘れてしまい、あまり身につきませんでした。
国試不合格
そうして、準備が全く間に合っていない状態で国試に臨みましたが、必修が合格点に届かずに不合格となってしまいました…。今は次こそ絶対に受かるという思いで心機一転がんばっていますが、在学中に少しでもまじめにやっていれば…と後悔は尽きません。
編)先輩の姿を見て、直前の追い込みだけで大丈夫と思ってしまったことが大きな原因のようです。あとから追い上げようとしても、勉強は思うように進みづらいもの。今これを読んだあなたは、今からコツコツ始めましょう!