講師 : 小田嶋 晋小田嶋先生ノーマル
1962年生まれ
1987年:行政書士試験合格
1989年:社会保険労務士試験合格
1990年:東京アカデミー仙台校講師
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同校東北ブロック講師として、民法、社会保障法を中心に大学卒業程度公務員試験、
保健師・看護師国試、社会福祉士国試などを担当。
東北地方の公立・私立大学を中心に講座講師としても出講中。

 
小田嶋スマイル左受験生のみなさん、こんにちは。今回は労働保険について学習します。
まず、労働保険とは何でしょうか。社会保険は図1のように分類されます.このうち、労働者災害補償保険と雇用保険とを総称して労働保険といいます。
 
図1.社会保険の分類

 

実際に解いてみよう

小田嶋スマイル左国試では、労働者災害補償保険(以下「労災保険」)が定番的にされます。雇用保険は、誤りの選択肢としてよく使われますが、内容を問われることは少ないようです。
この分野は、出題される事項がほぼ決まっているので、学習しておけば得点しやすいところです。少ない暗記事項で得点できます。では問題です。
 
 

問題:各文の正解を判定し、誤りの文は正しく直しなさい。

Q1 労災保険の管掌者(=保険者)は、政府である。

 
 

Q2 労災保険の対象となる事故は、業務上災害のほか通勤災害が含まれる。

 

Q3 労災保険の被保険者(=加入者)には、パート・アルバイトは含まれない。

 

Q4 雇用保険の保険料は、全額事業主負担である。

 

Q5 育児休業期間中の所得補償は、雇用保険から行われる。

 
 

ポイント:労災保険・雇用保険とは何か

小田嶋ノーマル左労災保険とは、労働者が業務が原因で負傷、疾病、障害又は死亡した場合に保険給付を行うものです。 医療保険である健康保険は業務外しか対象としていないことを思い出しましょう。労災保険は業務上災害とともに通勤災害も対象となります。雇用保険は、失業保険を中心とするもので、失業した場合に一定期間の所得を補償するものです。そのほか失業の予防や労働者の能力開発等の事業も行っています。
労災保険と雇用保険とで同じところと異なるところを意識して学習しましょう。

 

学生に一言!

小田嶋スマイル左労働保険はなじみが薄いことから難しく感じると思います。しかし、出題される事項は決まっているので、覚えておけば正解できます。労災保険と雇用保険との異同をまとめておきます(表1)。今回学習した内容が国試で出題されるとよいですね。がんばれ受験生!
表1.労災保険と雇用保険との異同

※本記事は、弊社発行の無料情報誌『INFORMA for Nurse 2020春夏号』から文章・画像を転載・引用改変しています。
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