A.アセスメントの視点をいくつかに分け、それぞれ独立した「人間の反応」として解釈することもできます。
アセスメントの視点には複数の「人間の反応」が含まれている
アセスメントの視点は、初学者でも「人間の反応」をもれなく理解しやすいように『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』で用意した視点であり、「人間の反応」そのものではありません。1つのアセスメントの視点に含まれる複数の「人間の反応」を個別に解釈したい場合は、それぞれ独立した「人間の反応」と考えてよいのです。
あるいは、適切でない部分があることから、そのアセスメントの視点で捉えた「人間の反応」は適切でないと解釈することもできます。
例えば、喘息の患者さんの「健康管理状況は適切か」というアセスメントの視点に「服薬の管理は完璧だが、過度な運動による発作を繰り返している」という情報が含まれる場合、次の2通りの解釈ができます。
①「健康管理状況は適切か」というアセスメントの視点は、「服薬の管理は完璧」という適切な「人間な反応」と、「過度な運動による発作を繰り返している」という不適切な「人間の反応」に分けられる。
②過度な運動による発作を繰り返しているので、「健康管理状況は適切か」というアセスメントの視点で捉えた「人間の反応」は不適切である。
関連するQ&A
●アセスメントで行う“「人間の反応」の解釈”のゴールは何ですか?
『看護がみえるvol.4』参照ページ
●“「人間の反応」の解釈”では何をするのか?→p.92
●アセスメントの視点とは何か?→p.48
●「人間の反応」とは何か?→p.12
●「健康管理状況は適切か」というアセスメントの視点に必要な情報項目の例→p.58